AP-INFORMATION-12 便利ソフト情報
●Internet Explorer 8 |
Microsoft社より、3月18日(日本語版は3月20日)にInternet Explorer8(以下、IE8)が正式にリリースされました。旧バージョンであるInternet
Explorer7からは主にページの表示速度の向上、Javaスクリプトの動作速度の向上、アクセラレータやWeb
Sliceなどの補助機能の追加による操作性(利便性)の向上が図られています。今回は、他ブラウザとの弊社HPの表示速度の比較と、IE8からの新機能のうち操作性に関わる機能について実際に使用した内容についてご紹介いたします。
■Webページの表示速度
Webページの表示速度の測定には、WebWaitというWebサービスを使用し、IE8の他にIE7、Mozilla
Firefox(3.0.8)、Google Chrome(1.0.154.53)、Lunascape Lunascape(5.0.3)で弊社HP(http://www.forum8.co.jp)の読込みが完了するまでの時間を測定し、一度アクセスしキャッシュを有効にした状態から、5回表示しての平均の時間での比較を行いました(LunascapeについてはTrident、Gecko両エンジンの表示時間を測定)。測定に使用したPCのスペックは、OSがWindows
Vista(Business)、CPUがAMD Athlon64(2.8GHz)、メモリが2GBのものを使用しました。
結果としては、Chromeが最も速い0.30秒で、IE8が0.50秒、最も遅かったのがLunascape(Geckoエンジン)の1.08秒という結果で、IE8の描画速度はChromeやFirefox(0.46s)には及びませんでした。また、IE7(0.61s)からの速度向上もその差ミリ秒と微々たるものでしたが、今回比較に使用した弊社HPではJavascriptによる描画機能を使用していなかったため、一概に「大差ない」とは言えないとも考えられます。WebWait(http://webwait.com/)
■IE8の新機能
IE8で追加されたもののうち、主に操作に関わる代表的な機能として以下の機能が追加されました。
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●アクセラレータ:
閲覧中のWebページ内でドラッグしたテキストを検索エンジンによる検索、英和翻訳など行える機能で、ドラッグしたテキストが住所であれば地図表示も行えます。また、各機能の検索エンジンを変更できることができるため、閲覧中のWebページのキーワードをコピーしてGoogleの検索フォームに貼り付けるといった一連の作業を省略することができます。
●Web Slice:
Webページ上の一部の情報を、ワンクリックで最新の状態で表示させる機能。Web
Sliceを表示するには、Webサイト側で対応する必要があり、現在日本のサイトでWebSliceに対応しているのは価格.com(http://kakaku.com/)程度とまた少ないのが現状ですが、ブログやオークションサイトなど、情報の更新が多いWebサイトでの対応が増えていくと考えられます。
●クラッシュからの自動復旧機能:
IE8からはタブごとに1つのプロセスが割り当てられ、閲覧しているページのうちの1つがエラーにより停止した場合も、そのタブのみの再起動のみに留め、ブラウザ全体の強制終了が回避できるようになっており、Google
Chromeと同じ手法をとっています。万が一ブラウザ本体が強制終了した場合も、最後にアクセスしたページのURLの一覧を記憶し、再起動時にはそれらを再度表示するようになっています。 |
以上から、アクセラレータなどWebサイト閲覧の効率化に貢献する機能も盛り込まれたIE8は、更新の価値は十分にあるかと思います。
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▲速度比較グラフ |
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▲アクセラレータ(地図)サンプル |
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※社名、製品名は一般に各社の登録商標または商標です。
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(Up&Coming '09 新緑の号掲載)
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