弾塑性解析時の撤去時の埋戻しの考え方
弾塑性解析時の撤去時の計算処理について、本プログラムの考え方をご紹介し、今後の展望をご紹介いたします。
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図1 撤去時ケース画面 |
図2 盛替え支保工画面 |
図1は、現在の撤去時ケースの入力画面となります。撤去時は、最終掘削時の土圧を使用して、盛替え支保工を定義して(図2)計算を行う仕組みを採用しております。
埋戻し土は現状入力することができず、盛替え支保工へモデル化していただき解析を行っていただいている状態となります。
ただ、盛替え支保工へのモデル化ですと、受働土圧等の考慮が行えないため、今後の製品改訂時に、埋戻し土の入力を用意し、受働土圧等も考慮した撤去時の計算に対応していきたいと考えています。
鋼材テーブル諸元値の変更・追加機能について
各鋼材会社様からの鋼材データは各種様々ありますが、本製品での初期値としている鋼材データは『道路土工 仮設構造物指針』に記載されている内容を登録しています。
図3に示すように、設計に必要な最低限度の諸元データは、これだけの種類が用意されています。
また、図4では鋼管矢板データを例に挙げ、その登録内容を示してみました。
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図3 鋼材テーブル初期設定 |
図4 鋼管矢板 |
それぞれの工事現場では鋼材会社様よりご提供頂いた諸元データで設計することも多々あり得ますので、現場に応じて必要になる鋼材も追加しなければなりません。本プログラムには、お客様側において鋼材名称や各諸元値等の鋼材データを任意登録・編集可能な機能を有しておりますので、適宜、設計者様のご判断で追加修正を行っていただきますようお願いいたします。
最後に
今回は、弊社製品の土留め工の設計・3DCADのよくあるご質問内容をご紹介させていただきました。土留め工を設計・3DCADを使用時に少しでもお役に立てていただければ幸いです。
また、大変ありがたい事に、設計者の皆様のご経験より、この様な対応は可能か?とのお問合せも頂いております。まずは、お客様のご要望をどの様に解決可能かを精査し、一つずつ確実に対応しておこうと考えております。
今後も弊社『土留め工の設計』をご愛用頂ければと思います。
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