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Ver.5では、集水桝の設計対応、開口部の設計拡張に対応し、要望の多い項目についてあわせて拡張を行います。
●集水桝の設計対応
Ver.5より、地表面より上に躯体を設置する集水桝の設計に対応します。
この集水桝においては、死荷重として盛土・雪・宅地，活荷重として群衆及び自動車などの載荷荷重、静止土圧，試行くさび，クーロン土圧、外水位よる水圧，浮力、内水位の水重，水圧の影響、地震時慣性力，地震時土圧の地震荷重を考慮することが可能です。これらの荷重を複数組み合わせることで、平常時，地震時（レベル１）の許容応力度法により照査します。
また、水位の影響については、外水位考慮時、内水位考慮時のそれぞれ危険ケースについて照査が可能です。側壁の解析モデルは、マンホール同様に四辺固定版，三辺固定版等の平版解析、水平方向ラーメン解析が可能で、集水桝用として「両端固定梁＋三辺固定版」による解析方法も検討できます。 |
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▲荷重の組み合せ |
●開口部の設計拡張
Ver.3において開口部の設計に対応しましたが、開口部のモデルは設計者が直接モデル化する必要がありました。Ver.5では、開口部の寸法を入力することで、「特殊人孔構造計算の手引き」（東京都下水道サービス），「トンネル標準示方書（開削工法編）」（土木学会）に基づき、次のステップにより自動的に開口部を考慮した部材解析モデルの設定，開口部のモデルを生成します。
（１）側壁の解析モデルの判定
床版間隔と人孔幅員、開口面積及び開口辺長を評価し、水平方向ラーメン、平版解析、鉛直方向の連続梁から自動判定します。 |
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▲開口部の入力 |
（２）部材の解析モデルの決定
隣り合う壁の開口部を考慮して、矩形の場合は四辺固定支持，三辺固定一辺自由，三辺固定一辺単純支持，二辺固定二辺単純支持，二辺固定一辺単純支持，円形の場合は周辺固定支持，周辺単純支持、周辺固定支持（中央）と周辺単純支持（端部）から自動決定します。
（３）開口部解析モデルの生成
開口面積及び開口辺長を評価後図形の分割処理を行い、二方向版，両端固定，片持ち梁、あるいは二方向版と両端固定，片持ち梁の複合モデルから自動生成します。また、荷重について解析モデルにあわせて自動生成します。
この拡張によって、側壁，中床版（頂版）において開口部がある場合は、次のような解析モデルを自動的に生成することが可能になります。
●その他の拡張項目
・平常時及びレベル１地震時において、無筋コンクリートを考慮した断面計算に対応します。
・道路橋示方書・同解説IV下部構造編に基づき、ケーソン基礎としての鉛直支持力照査に対応します。
今回のバージョンアップにより、マンホール，集水桝や同種な構造物について設計制限が緩和され、幅広く設計が可能となっています。今後のバージョンアップでは、開口部や部材毎の寸法，配筋データを基に図面を作成できるように対応を予定しています。
当社のUC-1水工シリーズでは、以下のプログラムのラインナップを揃えていますので、今後共「マンホールの設計計算」とあわせて設計にご活用ください。
・ＢＯＸカルバートの設計（下水道耐震） ・配水池の耐震設計計算 ・管網の設計 ・調節池・調整池の計算 ・柔構造樋門の設計
・xpswmm（雨水流出解析ソフトウェア） ・iPipe 下水管渠統合プログラム
■マンホールの設計計算 Ver.5 リリース予定日：2008年1月末
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（Up&Coming '08 新春特別号掲載） |
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