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●xpswmm 総合情報 Vol.11 |
●xpswmm2009中国版開発計画
xpswmm2009日本語版を6月22日にリリースし、翌23日にはこの新バージョンxpswmmj2009を用いた有償セミナーを開催致しました。当社では、引き続き7月中のリリースを目標に、中国語版xpswmmc2009の開発を進めており、リリース後には中国セミナーを開催する予定でおります。
●xpswmm2009改訂内容
新バージョンにおける主な改訂項目を以下に記します。
- インターフェースの改善(レイヤーコントロールパネルのツリービュー化)
- CADコネクター(CADレイヤーのモデル属性としてのインポート対応)
- LandXMLのインポート(土地測量データを氾濫原化・設計データを連携)
- 粗度係数の関数化(浸水深に応じて粗度係数が変わる解析に対応)
- 二次元降雨・ハイドログラフ (有効降雨・ハイドログラフを二次元領域で設定)
- 雨水貯留施設の最適化 (洪水調節要領を最大限に使い切る放流孔の計算)
- ESRI Shapeファイル出力
- EPA SWMM5対応
- グレーチング機能の強化
●二次元解析新機能
xpswmm2009のリニューアルに際して二次元解析モジュール名が「XP-flood:2D」から、より汎用的なニュアンスとなる「xp2D」
に変更されました。1D/2D解析機能をよりご活用頂けるよう、今回は、改訂項目の中から、二次元解析の新機能を用いた新たな解析方法について報告します。今後の浸水シミュレーションのトレンドとなるよう、本機能をご活用頂けることを期待しております。
粗度係数の関数化機能
粗度係数は、流れと水位との相関性があり、沖積平野の河川における河床または水路部分における粗度係数は、水位と流れの状態により変化することは広く知られています。これらより、適切な粗度係数を決定する作業には、粗度係数を上方または下方にわずかに調整して、計算データと実測データとのより良好な一致を図る作業となり、多くの時間と労力が費やされます。
xpswmm2009の新機能として、従来の土地利用別の粗度係数一定値での計算に加え、土地利用別に水位-粗度係数の相関関係を与える機能が追加されました。これにより、浸水深の上昇に伴う粗度係数の低下現象を反映させたより現実的な浸水シミュレーションが実現でき、キャリブレーション作業の省力化が図れます。 |
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マニングの粗度係数の設定ダイアログ
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二次元降雨・二次元ハイドログラフ機能
従来の流出解析では、雨の降り始めから下水道システム内に入るまでの溢水前の段階での現象については、水文モードにおける非線形貯留法(RUNOFF法)で、副流域における流出は全て設定した一つの雨水マスに流入するとした扱いになります。この解析過程では、実際の二次元氾濫原におけるDTMや土地利用区分等は考慮せず、非線形貯留法では浸透域と不浸透域とに大別した一定勾配長方形模擬河道(窪地貯留と浸透損失を含む)での運動方程式の解法となります。
xpswmm2009における新機能として、従来の水文モードでなく水理モードで降雨範囲またはハイドログラフ範囲をポリゴンで設定することにより、二次元氾濫原に対して直接、降雨またはハイドログラフを時間的・空間的分布として与える機能が追加されました。これにより従来のように表面流出を、非線形貯留法ではなく直接二次元Dynamic
Waveで解くことで、溢水前の水文流出過程までを含む解析が可能となります。本機能により二次元降雨として有効降雨を与えるか水文モードで計算した損失降雨を顧慮したハイエトグラフを空間的に与えることにより、解析の目的に応じて、溢水前の降雨の氾濫原における流下現象までを忠実に物理モデルで表現した、新たな浸水シミュレーションを行うことができます。
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▲二次元降雨・二次元ハイドログラフ機能による解析 |
●下水道展'09出展及び出展者プレゼンテーションのお知らせ
弊社は、7月28日(火)〜31日(金)に開催される下水道展'09に出展いたします。例年行っているブース展示に加え、今年はxpswmmの開発元であるXP
Softwareから技術者を招き、下記の発表テーマにて出展者プレゼンテーションを行います。本プレゼンテーションは出展スペース内での無料の聴講となっておりますので、最新の浸水シミュレーション技術の動向を把握する場として是非この機会にご参加頂き、技術交流を深めて頂けることを期待しております。 |
xpswmmセミナー
●日時 2009年 8月 6日(木) 13:30 〜 16:30 ●参加費 : \15,000 (1名様・税込 \15,750)
●本会場 フォーラムエイト東京本社 GTタワーセミナールーム TV会議システムにて 東京・大阪・名古屋・福岡にて同時開催 |
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(Up&Coming '09 盛夏の号掲載) |
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